絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
「うっ……」


ひどい光景に彩美が口を押えて立ち上がった。


そのまま倉庫のトイレへと走って行く。


亜弥ちゃんは日頃の怨みをここで完全に晴らすつもりだったんだ。


だから名前を呼ばれた時もあんなに冷静でいられたんだ。


殺したい相手を殺していい場面に遭遇すると、人はいくらでも非常になれる。


あたしは梨穂ちゃんに攻撃をくわえながら笑てっている亜弥ちゃんを見て、背筋が冷たくなっていくのを感じたのだった。
< 48 / 190 >

この作品をシェア

pagetop