絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
「ちょっと、あれなにしてんの?」


公恵がキョトンとしてそう言った。


「なになに? その部屋を壊そうとしてんのか?」


酒本君がおかしそうに笑いながらそう言った。


そうなのかもしれない。


この部屋を壊してバトルを終わらせようとしているのかも……。


「山岡君ってあすかの事が好きだったんだよね」


どこからかそんな声が聞こえて来た。


「そうなの?」


「うん、あまり知られてなかったけど、あたしの友達が相談された事があるらしいよ」


コソコソとそんな話声が聞こえて来る。


大好きなあすかを奪われた憎しみから、あんな行動にでているのか。


しかし部屋はどれだけ殴っても、蹴ってもびくともしない。


<mother>が用意したバトル部屋だ。


そう簡単に壊す事はできない。


「あれ、大丈夫なのかな」


彩美が心配そうな表情でそう言った。


「やばいかもしれないね」


あたしはそう返事をして、立ち上がった。


「山岡君、そのへんにしておいた方がいいよ?」


その場から声をかける。
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