CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~

「おまえに、何がわかる……」


シュウが、キリトの胸ぐらをつかんだ。


「殴りたいなら、殴れよ…」


キリトの言葉に、シュウがギリッと拳を握りしめる。


「殴れよ…ほら…」

挑発するように、キリトがシュウに顔を迫らせる。


シュウの拳が、キリトの顔寸前に振り上げられた。


「……殴らねぇ……。

……おまえなんか殴っても、俺の場所は見つからない……」


シュウが拳を下ろして、


「……俺は、俺の居場所ぐらい、自分で見つけてやる……」

キリトを睨み付けた。




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