CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
約束の時間に着くと、お店は既に閉まっていて、キリトがその前に佇んでいた。


「キリト…」


声をかけると、ふっと上げられた顔は、瞳がにわかに潤んでいるようにも感じられて、

今にも泣き出しそうにも、一瞬見えた。


「どうしたの…?」


近寄ると、


「悪い…ちょっとこっちに来てほしい…」

と、先に立って歩き出した。
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