CLUSH HONEY～V系彼氏と、蜜より甘く～

「うん…救いたい……そこから、あなたを……」

背の高い彼の顔を、つぶさに見上げた。


「……よけいなことすんな…。……そんなことをしたら、あんたもあいつに何されるか……」


キリトが、潤んだ瞳で見つめる。


「……あんたまで、あいつに何かされたりしたら…俺は……」

言葉に詰まり、涙目にもなるキリトに、


「大丈夫……大丈夫だから……」

と、なだめるようにくり返す。


「救い出してあげる…きっと、そこから……あなたを……」


彼の頬をつたった涙を指先で拭って、

薄紅く、艶やかに濡れた彼の唇に、もう一度口づけたーー。