CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
4TH GIG

-1-


ーー朝早くに、キリトの携帯が鳴った。


目を覚まして確認をすると、相手はマネージャーのようで、私は急いでキリトを起こした。

「キリト…起きて! マネージャーからコール入ってるから…ほら!」

体を揺すぶって起こすと、彼は目を見開いて、電話に出た。


「……うん、わかった……起きたから……うん、じゃあ二時間後に……」


切って、また寝ようとするキリトを、

「ほら…寝たら、ダメだってば……」

と、上半身を支えて、起き上がらせる。


「ん……」


眠たげにぼんやりとしているキリトに、

「家に、帰らないといけないんでしょう?」

と、促す。


「うん…帰って、シャワーでも浴びないと……」


そう呟くキリトの腰に腕を回し立たせて、

「シャワーもするんなら、急がないと……」

と、玄関に連れて行った。

< 82 / 156 >

この作品をシェア

pagetop