イマカレモトカレ 永遠の愛は?


5時のチャイムが鳴りみんな片付けを始めた。


用がなくなったあたしは
急ぐわけでもなく
トロトロと片付けていると
夢子が営業から帰ってきた。


「お疲れ!今から?」


「キャンセルになった」


「はぁ?」


「急用らしい!
別に電話で話してもいいのにね
顔を見て言いたいとか言うから」


「そりゃ~『考え直してくれ!
お前だけだ!』って言われるんじゃない?
それで乃愛も可哀想になって
ズルズルと・・・」


「それは神に誓ってないよ」


「そうなん?
あっ!!!暇になったんなら
船越くんに誘われたんだ!
いかない?」


「船越さんだけ?」


「だけ?って?」


「いや・・・その
貴弘も来るかな?と・・・」


「あ~あ 前田さん?
そりゃー 船越くんと前田さんは
セットだから来るっしょ!
都合悪い?」


「いや・・・なんか奥さん居るし
同じ目に合いたくないというか・・・」


「バカじゃないの?同じ目?
前田さんとどうこうなろうと思ってるわけ?」


「違うよ!!!でも・・・向こう
奥さんサイドから見たら
同じかな?とか」


「それならさ 奥さんがいる社員は
飲みに行ったりできないわけじゃん
そんなこと言ってたら世の中終わりね」


「・・・うん・・・まぁ・・・
そうだけど・・・」


「考えすぎ!
考える気持ちも分からない訳でもないけどね
で?行くの?行かないの?」


「・・・行こうかな」


夢子はすぐに船越さんに連絡をして
お店の確保を頼んでいた。







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