イマカレモトカレ 永遠の愛は?


鉄板焼き専門店【一平】


「贅沢だね」


「それも向こうが会計を持ってくれるらしいよ」


「マジ?
でも・・・それってオチがあるんじゃない?
大丈夫?」


「オチ?オチってぇ?」


「うーん・・・なんだろ?
タダより怖いものないじゃん」


「得意先よ?変なことがあったら
お互い不都合でしょ!」


「だよね ちょっと安心」


そして向こうが来るのを
お店の中で待った。


待つこと30分
「遅れてごめん」と現れたのは
貴弘だった。


「えっ?」思わず発したあたしの言葉
何で?。


「遅かったですね~前田さん」


「ごめんごめん
こいつがさっ!トロトロしてるから」
と もう一人の人を指差した。


「すみません」
頭をかいているのは
後で紹介のあった後輩だと言う
船越さん。


「門倉さん その節はどーも」


「あ・・・まぁ・・・」


突然振れてくるから
変な受け答えになってしまう。


「この前は乃愛が交渉に行ってくれたから
前田さんも知ってるよね?
あたしの同期で大親友の門倉乃愛」


「どーも」
今度は貴弘がヘンテコな返答。


「こいつは後輩の船越太一
後輩の中で一番信頼のあるやつ」


「前田さん!そんな誉めないでください
そんな誉められると気持ち悪いです」


「はぁ?気持ち悪い?
じゃあ!こいつは仕事で
ヘマばかりするから 困ってんだよ」


「ちょっとぉー!それも困ります」


「何だよ 誉めたら誉めたで気持ち悪いとか
貶したら貶したらで困るとか!
まぁ~こんなヤツだけど可愛い後輩」


と説明をした。
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