イマカレモトカレ 永遠の愛は？

「システムズでございます」


いつものように仕事が始まり
電話対応をきてるあたし。


「門倉って人いる？」


「私ですが・・・」


「あ～あなたね
ちょっとうちの旦那のことで
話があるんだけど」


うちの？旦那？
誰？


ま・まさか・・・貴弘の？


でも 電話をかけられるような
悪いことはしてないよ。


「何の事かさっぱりわからないんですけど」


「よくいうわね！
まぁ～いいわ！話しましょ
お昼にシステムズの横の喫茶店に行くから」


お昼は今日は月締めなので
パンを片手に休まず
仕事をしようと考えてたのに。


「午後じゃいけませんか？」


「午後？
私の都合に合わせられないのなら
乗り込むわよ
うちの旦那を寝取った女って！」


かなり剣幕の奥さん。


ヤバイ誤解を解かなきゃ
絶対誤解してる！


佐伯課長に
「急用ができたからお昼で
帰らせて」と伝えて帰る準備。


やりかけた仕事があるけど
ここはあたしの一大事
明日明後日でも残業するか。


デスクに荷物をしまっていると
黄色の付箋を見つけた。


ラッキーアイテム黄色
これでもいいや
何かの魔除けになればと
付箋をポケットに入れていざ出発。


「あれ？帰るの？
調子悪い？」


「あ・・・急用ができたから」


「そーなん
体調不良じゃないならいいわ」


夢子に見送られ会社を後にした。