彼氏は幼なじみのイケメンくん。
お姉ちゃんとおしゃべりしながらフレンチトーストを食べていると、
プルルルルップルルルルッ♪
「ごめん、電話」
『大丈夫』
「もしもし、春野です。」
《あ、菜緒。おはよう!》
相手はマネージャーの優香ちゃん。
加藤優香さんなんだけど、年齢も近いしお姉ちゃんの高校の同級生で昔からの知り合いだから優香ちゃんって呼んでる。
《今日の撮影なんだけどね、スタジオの関係でスタートが1時間早まりそうなの。9:00なんだけどへいきかな?》
「あ、全然大丈夫です。わざわざありがとう!」
《じゃあ、8:00に迎えに行くから準備しといてね!》
「はーい!」
ガチャ
『優香?』
「そう。撮影が早くなったんだって。」
『そっか。定期検診一時間早めとこうか?』
「うーん、いーや。翔が終わるまで待ってるから。」
『そう?ちゃんと来るんだよ?』
「んー。」
『なんなら蒼汰の診察室行ってあげよっかw』
「大丈夫です!」
そう。お姉ちゃんの言っていた蒼汰というのが私の主治医、野崎蒼汰先生。
年齢はお姉ちゃんの2つ上。昔から仲良しなお兄ちゃんのような存在。
蒼くんはお姉ちゃんの彼氏でもある。
蒼くんには蒼くんが研修医の時から診てもらってる。