オフィスの野獣と巻き込まれOL
『いい加減にしろ。このままだと、会社をつぶしかねない』
口の悪い重役からは、そういじめられるそうだ。
外部から経営者を連れて来るべきだという声も上がっている。
義彦君も、出来ることでは協力している。
結婚を決めたのもそのせいだ。
昔から、自分が社長になりたいなどと言った事はなかった。
『なってくれる人がいるなら、いつでも代わってやりたい』
陰だけでなく、表でもそう言っていた。
本当は、義彦君、バンドなんか組んでたり、歌を作ったり。
そんなことやってみたかったのだ。
楽器を弾くのはうまくなかったけど。歌は上手だった。
私も義彦君の歌は好きだ。
声が凄くいいのだ。
頑張れば、本当に歌手になれたかもしれない。