オフィスの野獣と巻き込まれOL
「それより、今日お仕事は?
平日にこんな事に付き合ってくださって、大丈夫なんですか?」

「全然、構いませんよ」

橋本さんは、どこか上の空で答えた。

予定の事で頭がいっぱいのようだった。

「はあ、実は今日、休日にしてまして。
それならと、課長が成田さんの相手をして欲しいと言ってくださって。
本当に、こんなきれいな人とドライブできるなんて。光栄です」


「課長が、そんなこと言ったの?」

私のこと、気にかけてくれてたんだ。

そのことが、嬉しい。



「お昼、どうしましょうか?」

車は、琵琶湖の周辺を走って、近江八幡の街に入っていた。

「お店のセレクトは、橋本さんにお任せします」



「では、ここはどうでしょう」

橋本さんが、そう言ってハンドルを切り、車を敷地内に走らせた。

青空に広い空間が広がっていた。

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