オフィスの野獣と巻き込まれOL
「綿貫祐一?」
思っても見なかった名前に、驚かされた。
会場でも、思ってもみなかった名前に騒然となる。
「祐一、こっちに来て挨拶して」
武子夫人に案内されてきたのは、あの堀川課長だった。
「どういうこと?」
「堀川課長の本名は、綿貫っていうんだ」
会場がどよめいた。
山科君が聞こえるように、声を大きくして言う。
「綿貫?」なんで綿貫なんて名乗ってるの?
「ああ。堀川課長は、亡くなった前社長の息子さんだから。
会社の人事を一掃して、一気に立て直すのさ。
ただの仕事ができる人じゃない。血筋的にも十分に資格がある人なんだ」