オフィスの野獣と巻き込まれOL
「君の彼、かっこよかったね。
颯爽と現れて、奇跡を起こしますなんて。なかなかできる事じゃない」

彼は、そう言うと屈託なく笑った。

「うん」

「美帆は、鼻が高いだろう?
自分の彼氏が有名になって。

彼は、これからしばらくビジネス誌に引っ張りだこじゃないか。

見てくれもいいし。きっとテレビも取り上げるよ」

いくらなんでも、これは褒め過ぎではないか。

同情的だと思って安心していたが、私は、少し警戒して義彦君の顔を見る。


「私、知らされてなかったの。彼が前社長の息子だって」

帰り支度が整い、気を許してしまったのか何気なく口を滑らせてしまった。

義彦君の表情が見る見るうちに変わって驚きの表情に変わっていく。
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