優しい大地とお兄ちゃん
公園からの帰り道、大地とコンビニに寄った。
さくらが嬉しいことを言ってくれたから、奢ってやるって、嬉しそうな笑顔で大地は言った。
「何がいい?」
「んー・・」
「なんでもいいからな?」
「うん」
悩んだ末、私が選んだのは、うまうま棒だった。
このたこ焼き味が好きで、コンビニに行くと、毎回買ってしまう。
「こんなのでいいのかよ?」
「うん」
私は笑顔で言った。
「安上がりなやつだな」
そう言って、大地も笑った。
大地がレジにいっている間、私は外で待っていた。
時計を見ると、20時を過ぎていた。
何も言わずに出てきちゃったから、お兄ちゃん心配してるかな・・。
一応、連絡しておこうかな・・?
私がどうしようか迷っている間に、大地がコンビニから出てきた。
「ごめん、お待たせ」
そう言って大地は袋から、うまうま棒を取り出した。
「ありがとう」
「味わって食えよ?」
大地はニヤッと笑った。
「うん」
私もつられて笑顔になった。
さっきまで泣いていたのが嘘のように、大地といて、少し楽しかった。
お兄ちゃんに連絡しようとしてたことも、すっかり忘れていた。
暗い夜道、大地は家まで送ってくれた。
いつものように、手を繋いで。
やっぱり大地の手は、暖かかった。
家の前につくと、笑顔で大地とさよならをした。
今日は、大地の前で泣いて、少し気持ちが楽になったような気がした。
軽い足取りで、玄関の扉を開けると、お兄ちゃんが腕を組んで仁王立ちしていた・・。