好きもどき。


特によろしくとか言わずそのまま。


そんでもって少し時間がたったみたい。

もう授業の時間だ。


席替えして初の授業は数学らしい。


ここの範囲わかんないから嫌いなんだよな~。
前の席のときは隣の人に聞けたんだけど今はちょっと聞きづらい。



教科書でやるページを指定される。


(あ、これならなんとか分かる。)
前使った公式を思い出して……っと。



(解けた!)


数学は好きじゃないけど解けると嬉しい。爽快感に似た、そんな感じがする。



数学担当の古木先生があたりをキョロキョロし始めた。


黒板の日付を凝視してるから多分26番の人あたるな〜。


とか思ってたら……

「じゃあ今日は26日なので26番!」


隣から微かに チッ と舌打ちした声が聞こえてきた。


26番って立花なんだ。



立ったはいいけど一向に答える気配がない立花。


少しざわついてるからタイミングをはかってるのかと思ったけど少し違うみたい。


もしかして、解答わからない……?



ヒソヒソと話しかけてみる。


「立花、もしかしてわかんない?」


「…!え、あ、うん。わかんない。」


そしてバレないようにひっそりと


「答えは 3 だよ」



その後立花が「3です。」と言って無事解決。

たまたまこの問題、解けててよかったぁ…!!!

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