飛行機雲
「…なんか愛、最近前にも増して可愛い気がする!!」
階段を一足先に上がる私に対して、
栞は言った。
…確かに今まではおとなしく、二つ結びで
きっちりしてたけど…
髪の毛だって、前の高校でやってたように
少し巻いてみただけだし、化粧だって全然してないし
…いつもと変わらない気がするけど…
「……そうかなあ…?」
私は立ち止って栞に聞いた。
「うん!なんか、明るい」
そう、笑顔で返してくれた。