飛行機雲












「…だけど翼は、私のこと好きって言ってくれた。


………今、翼は海外にいるの。



お父さんの仕事の理由で、


一生懸命、勉強してるの。



…翼は、私と離れるのがわかってたから


好きだったから、私のこと突き放してたの。



だけど…ね?…最後、離れる前、抱きしめて、


好きって言ってくれて…


…離れたく、ないよ…って…」





次々と流れる涙のせいで


言葉がつまって、話せない。




背中をさすってくれる修の優しさが


すごく、痛くて、







全部、吐き出しちゃいたくなった。






「………私…だって…

離れたくなかったよ…?


…本当に、本当に、ほんっとに

大好きだった…



なのに…それなのに


…伝えられなかったの…っ」













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