飛行機雲




結局、信じきれてなかったのは

私の方だったんだ…



…翼からそのことを教えてもらうなんて、

自分が恥ずかしいよ…



本当は、私に翼を独占する権利なんて

これっぽっちもないのに…


じゃあ…私は何が

悲しくて泣いてるの…?



気持ちを知られてしまっていたこと?


巫女ちゃんを攻めてしまったこと?





翼なら、ここにいる。

私の、すぐそばに。


でも、私ができることは、



ただ、翼の服を掴んで

涙を流すことしか、できなかった。





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