飛行機雲
「ちょっと三人ともー?わたしこの話虚しいんですけどー?」
巫女はわたしたち三人の会話を遮って言うと、「好きな人いませんけど?」とつけたした。
「ごめんごめん(笑)」
「それな!聞いといてあれだけど、かなもさっきからむなしかったよ(笑)」
そういって、私たちこっちの道だからばいばいっ
と手をふって帰っていった。
「……」
変な沈黙。
さっき、きっと巫女は私の気持ちわかってて、
私を助けてくれた。
話題を流してくれた。