17歳
廊下

「…ぉ?美緒っ?」

…!?
ハッと顔を上げる

目の前には心配そうに
私の顔を覗く先輩がいた。

「元先輩…?」

ここは先輩の部屋?

「大丈夫?ボーとしてたけど…」

そうやった
あの後、電話があって
先輩の部屋に
遊びに来てるんやった


って!!!
やばいやんっそれ!

アタルと会ったら
どーするんよ〜!(汗)
めっちゃ気まずいやん

とりあえず
ここにいたら
あかんよな…

「先輩…ごめんなさい!用事思い出したし帰らな…」


「え…そーなん?…仕方ないか…。下まで送るわ」

「ありがとうございます」


私って本間に最悪。
自分の事ばっか考えて
他人の事なんて
何も考えてへんやん。

今だってそう。

先輩の部屋に来てから
1時間もたってない。

アタルの事ばっか考えててまともに話もしてない。


でもこの時は
アタルに会うのが怖くて
そんな事何も考えてへんかった。


ガチャ…


!!!!!!

ドアを開けると
学校から帰ってきたところだと思うアタルがいた。

< 45 / 69 >

この作品をシェア

pagetop