バツ１子持ち、それでも先生が大好き！
田村医師の手から離れた夕顔が近づいて来て、私の手を握った。



私の顔を覗き込み、夕顔が心配そうな顔をした。



｢夕顔ちゃんに華ちゃんの話したら、どうしても会いに行くって聞かなくてね。夕顔ちゃんは、華ちゃん痛くないって心配してるんだよ。｣



夕顔の小さな手を握り返し大丈夫だよ。と伝えた。



夕顔が私のベットに入って来た。



そして私の胸に顔を埋めたと思ったら、ｽｰｽｰと寝息を立て眠ってしまった。


｢昨日は薬で眠らせたけど何回も起きてしまったらしい。華ちゃんのそばで安心したんだな。｣



かず君が辛そうな顔をした。



かず君に聞きたくても今まで聞けなかった事。


｢かず君聞いていい。由美さんがマンションに来たあの日、夕顔はどうして私を探しにマンションを飛び出したの？｣


かず君の顔が曇る。



でも、私は聞かなくてはいけないと思った。




本当の事を知りたい。






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