バツ1子持ち、それでも先生が大好き!
「今日から夕顔は先に寝るんだよ。華ちゃんは、大人になるお勉強があるからね。」



大人になるお勉強?



かず君が宿題のプリントをチラつかせた。



そう言うことですか。



「華ちゃん、大人のお勉強頑張ってね。」



大人のお勉強って?へんな想像をした自分が恥ずかしい。



もう仕方ない覚悟を決めた。


だけど、プリントの内容が難しくて全く分からない。



かず君が分かるとこから始めていいと言うけど、手がつけられない。



かず君が大きなため息をついた。



「華は掃除、洗濯、料理も完璧にこなすのに、勉強は全然駄目今までどうしてたんだ。」




うーん、宿題はほとんど啓太がやってくれて、補習は彩夏が一緒に受けてくれた。




2人にいつも助けられていた。




勉強しなくてもなんとかここまでやって来れた。




今までの先生には赤点スレスレの点数でも、注意された事がなかった。




どうしてなのかは分からないけど。







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