お前しか見えてないから。*特別番外編*
「あっ、ご、ごめんねっ…。
えっと…その…」
ナツくんを傷つけてしまったような気がして、慌てる私。
でもなんて言ったらいいかわからなくて…。
するとナツくんは、顔を片手で押さえると、はぁ…とため息をついて、急に布団から起き上がった。
「……ナツくん!?」
それを見てどうしようかと思う。
やだ私、ナツくんにひどいことしちゃったのかな…?
気を悪くしたのかもしれない。どうしよう……。
別に、嫌だったわけじゃないのに。
ビックリしただけなのに……。
オロオロして泣きそうになってくる。
するとナツくん、
「……はー。ダメだな、俺」
えっ?
「今、マジで止まんなくなりそうだった」
「えぇっ!」
ウソ…。
「ごめん……」