お前しか見えてないから。*特別番外編*
とても犬には見えないその絵を見て、花鈴が吹き出す。
それにつられてみんなで大笑いした。
「「あははは!」」
私もこらえきれなくて思わず笑ってしまって。
そしたらナツくんがコツンと私の頭を軽く叩いた。
「なにお前まで笑ってんだよ」
「だ、だって…。ごめんね…」
「悪かったな、下手で」
そう言いながら拗ねたような顔をするナツくんはちょっと可愛い。
何でもできそうなナツくんだけど、苦手なこともあるんだ…。
意外な彼の一面を見ることができて嬉しかった。
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