それでも、君が好きだから。
*******

「やばーい、思いだすだけで脳がパンクしそう」



「おい、もう11時過ぎたけど」




ライブが終わり、帰ってきてからひらりはずっとこんな調子。



「ほら、部屋帰れ」




「Uraraが目の前にー!!キャー!!」




帰るどころか、ひらりは俺のベッドの上で、枕に顔をうずめてじたばたした。




「……」




そういうことされて理性を保てるようになった俺は大人になったな、と思う。でも……




それ以上は保てる自信ない。




なぁ、ひらり。




_そろそろ俺、限界なんだけど。
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