Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
潤也の婚約発表はFAXのみという簡単なものだった
潤也自身も、パリでの仕事が波に乗ってきて、なかなか帰ってくる事が出来なかったし、姫花に対する想いに蓋をして、自分の子どもを宿してくれた女の側で生きようと決めたのだった
姫花に繋がる者、全てから逃げた生活と言っても過言ではなかった
その結果、姫花が日本にいないという情報が潤也の下にくることはなく、ありがたいことに、仕事に追われる生活を送っていた
そして、潤也の婚約発表からしばらく経ったある日の事
「お前って、妊婦なのに、相変わらずスタイルいいのな・・」
潤也は妻になった金髪美人ジュディの後ろ姿を見て、ポロッとつぶやいた
「・・・・・」
「今、何ヶ月だっけ? 」
「5ヶ月目・・かな?」
「なんで、疑問系なんだよ おかしなやつだな・・ ほら、こっちに来いよ」
潤也はジュディの腕を引っ張って、自分の膝の上に座らせた
「どうした? 元気ないな? 気持ち悪いのか?」
心配そうにジュディの顔を覗き込む潤也
「・・・悪阻かな・・ ちょっと休んでくる」
ジュディは潤也の目を見ることなく、寝室へ逃げるように去っていった
潤也自身も、パリでの仕事が波に乗ってきて、なかなか帰ってくる事が出来なかったし、姫花に対する想いに蓋をして、自分の子どもを宿してくれた女の側で生きようと決めたのだった
姫花に繋がる者、全てから逃げた生活と言っても過言ではなかった
その結果、姫花が日本にいないという情報が潤也の下にくることはなく、ありがたいことに、仕事に追われる生活を送っていた
そして、潤也の婚約発表からしばらく経ったある日の事
「お前って、妊婦なのに、相変わらずスタイルいいのな・・」
潤也は妻になった金髪美人ジュディの後ろ姿を見て、ポロッとつぶやいた
「・・・・・」
「今、何ヶ月だっけ? 」
「5ヶ月目・・かな?」
「なんで、疑問系なんだよ おかしなやつだな・・ ほら、こっちに来いよ」
潤也はジュディの腕を引っ張って、自分の膝の上に座らせた
「どうした? 元気ないな? 気持ち悪いのか?」
心配そうにジュディの顔を覗き込む潤也
「・・・悪阻かな・・ ちょっと休んでくる」
ジュディは潤也の目を見ることなく、寝室へ逃げるように去っていった