この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。



「優子先輩、今日はどうしたの?
何か話したいことがあるって言ってたけど……」



「あ……えぇ、そうなの……」


センパイのお母さんはそう返事をすると、持っていたカップをテーブルに置いた。





「急にごめんなさいね。
ヒサちゃんと、お話がしたいって……」



「いえー、そんなことないわよねぇ、ヒサー」






「……ハイ」


"ねぇヒサ"じゃないよッ。


なんの話か、こっちは気が気じゃないんだから……。


ニコニコ笑っているママをにらみつける。



< 208 / 328 >

この作品をシェア

pagetop