イゾンセイ
「は、は、」
「ごらぁ!!!まてや!!!」
「逃げてんじゃねぇよ!!!!!!」
…これは、確か僕のやな思い出…
確かこのあと確か路地に逃げて袋小路な状態になったんだっけ。
「やっと追い詰めたぞガキ」
いかにも不良みたいなやつに追われてそいつは確かナイフを持ってた。
怖くて僕は声も何も出せなかったし、なにも考えれなかったしまさに絶体絶命ってやつで。
なんで追い詰められてたんだろう。確かぶつかったんだっけ。わからないからそうしておこう。
「あ…あ」
ナイフを間一髪よけれたんだ。で、それで仲間が殴りかかって当たってボコボコにされたんだ。
痛かったなぁとは思う。もう忘れてしまった。
そんでそいつら金持って行って笑いながら去っていったんだ。
なんかね、その後ろ姿を見てると
殺したくなったんだ。やられたのは僕だし殺っていいかな、いいよなってなってさ。
そいつを蹴ったんだ。結構動けたのにびっくりしてた記憶。その時ね運良くナイフ、落ちてさ拾ってそいつの心臓めがけて刺したんだ。何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も。
楽しかった。
それはすごくとても。今までにない楽しさで。
だから周りも殺った。何人かには逃げられたけど。
正気に戻っても殺人の快楽は身体に染み付いてしまった。
不意に死んだそれを見る。
「…まずそ」
可哀想だとか思わなかった。ただ、そんな感想だけが口から漏れた。
隣で死んだやつはそこそこ美味しそうだとか思ったから飛び散った肉を拾い、食べた。
なんで人間なのに人間食べてんだろ。今の僕はそう思えるが、当時は…。
おぇ、気持ち悪。自分で言うのもアレなんだけど。
貪り食って10分経った時声をかけられた
「あぁ、君もやっぱり、澪の子供なんだね。」
そいつは仲のいいやつだった。
人を食ってるのにそいつは驚きもしなかった。
「…そんなに美味しい?」
「いや、まずい」
「ふふふそっか。帰ろ、どうせこんな奴らほったらかしにしててもバレないよ」
「人殺しになったよ」
「それが何?僕も人殺しだよ。」
「あ、そ」
「それだけの出来事で嫌いになんてならないよ。」
「きもい」
「ふふ、玲太くんはいつでもそう。」
そいつはハンカチで僕の口を拭った。
ハンカチには血がべったりついていた。
そんでそいつはその部分をあてて
「玲太くんと関節ちゅー」
と笑っていった。
うわ、こいつ今でもきもいけど昔もキモい。今の僕も昔の僕もそう思ってる。
そこでそれは途切れて……




「リョータ朝だよ…いた」
「んう、あれ、僕いつのまに」
具体的な夢だった。ちょっと気持ち悪かったけど。まぁいいや。
「なんか頭痛いんだけど」
「あは、頭痛薬飲む?」
「いい。どうせリョータが殴ったんでしょ。そういう"あたまいた"じゃないって。」
「へ?バレてたの!!?」
「別に気にしないよ。僕もリョータも"変な人"なんだから」
白はたんこぶができたとこをさすっていった。
どうやら顔は見えていたみたいで覚えていたみたい。
「そうだね、僕も君も変な人だったね」
そう口にして2人で初めての朝を迎えた。
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