A secret word 〜心に秘めた想い〜
昼休みが終わって教室に戻り、自分の席に座った。
「はあ…」
うーっ…と伸びて、机に顔を伏せた。
「奏くんっ…」
──ドキン…
「ああ、アキ。ごめ、歩くの速かった?」
「ううん…っ大丈夫! ありがとう」
廊下にいた2人に、気づいたら気をとられていた。
ニコっと笑っている栗川さん。
奏といるようになってから、栗川さんはよく笑うようになっていた。
奏はほんと、昔から人に好かれる。
周りにはいつも友だちがいて、
でもその中に、必ず私も入れてくれた。
私を1人になんて奏はしなかったのに、今は……。