サガシモノ
「もしかして、君たちか?」


校長先生にそう言われ、あたしは「え?」と首を傾げた。


「最近旧校舎に出入りしている生徒がいると、近隣の方たちから連絡が来ていたんだ。おそらく今の椿山

高校の生徒だろうとね」


そう言いながら、髭をさする校長先生。


「あ……そ、それは……」


まずい。


学校にまで連絡が来ているなんて思わなかった。


しかも目の前にいるのは校長先生だ。


下手とすればどんな処分が下るかわからない。


体中から汗が噴き出すの感じていた。


「話をきかせてもらおうか」


校長先生の言葉に、あたしたち5人は素直に頷くしかなかったのだった。
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