私に恋してくれますか?
influenceにつくと、ちょうど、吉野さんが出勤したところだった。
吉野さんは少し驚いた顔をみせたけれど、
私が言い訳するのもおかしいでしょ。

「雛子ちゃん、また、連絡する。」と足立先生が車を出す。

「雛子さん、昨日も思ったんですけど…。
足立先生って簡単に諦めないひとなんですね。」と少し呆れた顔をして、車を見送っている。

「父と仲が良いみたいです。
…楽しそうに話してるし…。」とため息をつきながら

「私はお付き合いをしているつもりはないんですが…」と玄関のドアを開けると、

仁王立ちのトオルくんが見えた。

「なんで送られてるわけ?!」と私の顔を見る。

「家に車を取りに来て、出勤のついでに送ってくれると言ってくれたの。」と言うと、

「あいつうう…。油断も隙もないな。」と肩を怒らせながら部屋に戻っていく。

「ピーコ、あいつを信用するな!」とトオルくんは怒るけど、

私は足立先生を結構信用している。
足立先生は私にすっかり手の内を見せて、
自分を選ぶように言っているのだ。

問題は
お互いに愛していないって事だけだ。

足立先生はそれでもいい。と思っているので
始末が悪い。

好きじゃないっていう言葉は
足立先生にとって大した問題じゃあないみたいだ。





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