私に恋してくれますか?
「左近さんにお世話になっています。
とても頼りになる先輩です。」と笑いかけると、沙織さんはびっくりした顔で

「トオル君どおしちゃったの?
すごーくちゃんとした子じゃない。
今までにいなかったタイプ。
左近も言ってたけど、今度こそ本気っぽいの?」と笑った。

「沙織さん勘弁してよ。」

「だって、もれなく付き合ってるでしょ〜。」と沙織さんは綺麗な笑顔を見せる。

もれなく?
私は笑顔が引きつる。
この男、やっぱりチャラい。

「しょうがないじゃん、
話した子の中から、英語出来そうな子をスカウトするんだから。
飲み屋では好きになりそうな子に声をかけるでしょ。」と頭をかいた。

「それにピーコは幼馴染だし、訳ありで家出して来たのを拾っただけ。
付き合ってるフリだよ。そうしないと家に連れ戻される。
左近には内緒だけど、付き合ってるわけじゃない。」と言った。

「付き合ってないの?!」と驚く沙織さんに

「ルームメイトって感じかな?」とトオル君は私の顔を覗くので私も頷く。

「…へえ、そうなんだ。
お似合いだって思ったんだけど…。」と沙織さんは私の顔を覗く。

いや、
…見つめられても困りますが

と赤くなって俯いた。
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