私に恋してくれますか?
トオルくんはその日から
私のそばに大胆にいるようになった。

左近さんの遠慮がちだったって言葉がよくわかったって感じだ。


そばを通ると私を抱き寄せ、髪に鼻を埋めたり、
コーヒーを入れようとキッチンに立つと後ろから抱きしめてきたり、
向かい合って食事をする時は何度も私の顔を嬉しそうに見たりする。

仕事が終わって、くつろぐ時は私を腕の中に入れ、何度もくちづけをし、
「好きだよ。」と真っ直ぐに見つめ、囁いてくる。

私の初めての恋人。

私はトオルくんの腕の中に、自分の居場所を見つけたような気がした。





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