最終電車の着く街
第一章
連絡をしない日に限って寂しさに襲われる。

暇な時間なんとなくパソコンの電源をつけてログインした。

何か書きたい。

でも何も書けないきっといま作詞というかポエムごと気ならかけるんだろうけど
書く気すら起こらなくて

昨日と比べて遅くなったタイピング。

行く予定だったのに行けなかったライブ。

そんなことになんかいらだちを覚えてまたため息が増えていく。

きっとこの部屋を喚起しなかったら私の苦しみが充満したまま全然吐き出せない。

おかしいよね。

諦めたはずなのに。

手を離されて話してそれで終わりだったはずなのに

「再会」は

こんなにも苦しいんだって20になって
世界が変わったからようやくわかったような気がした。

20になって気づいたことなんて山ほどある。

20になってなおさら思ったのは「ありのまま」それがわからない。

生年月日を入れて調べた自分の運勢。

なんか自分のことを知りたくなって。

診断結果に並んだ言葉は「ありのまま」「もっといろんな人に心を開きましょう」

は?

そんなのできたらこんなにも苦労しない。

いままで心を開いて素直になってバカを見た。

自分を晒ければ晒すほど傷は開いてたくさんの血飛沫があがって
何度も終わりを描いて何度も瀕死状態に陥ってなんどもここまで這い上がってきた。

そうやって簡単に言葉を並べてしまう占いの結果にすらがっかりしたけど

でもきっとそうなんだろうと思った。

心を開く、ありのまま。

どうやったらそうなるんだろう。

もしそれができたなら何か変わるのかな?

大好きな曲を聞いて夜が明けて行く綺麗な空を眺めた。

「キミはキミでいいんだ。そこにうそはない」

ねぇそれは本当なの?

「当たり前なんて飲み込めやしないよ」

本当その通り。

当たり前の中に特別なものはあるし。

もはや当たり前ということがとても大事。

それが私のモットーだけど。

こうできて当たり前。

これくらいのことできて当たり前。

普通。

これは私が1番大嫌いなもの。

なんで?
ねぇ普通って何?

誰にとっての普通?

あなたにとってそれは普通なのかもしれないけど

私にとったらそんなの異常なわけで理解できない。

理解できないものはとことんできないし

わからないものは納得できるまでわかりたくない。

こんな性格とことん本当にかわいくないって思う。

理屈っぽいしめんどくさい。そんなの私が1番よくわかってる。

だって私が私に振り回されてるんだから。

なんでこんなにもため息って消えないんだろう。

お気に入りのアーティストの曲を聞いてまたボーっとした。
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