強引専務の甘い手ほどき
キサラギさんと入れ替わりに、シャワーを浴びることにする。
バスルームは、真っ白で広く、清潔そうだ。
余裕で2人で入れそうな半円形のジャグジーのバスタブが付いているので、
そのうち、一緒にお風呂ってヤツが、断りきれなくなりそうだな。
と思いながら、シャワーを浴びた。
シャワーを終えて、洗面台の前のスツールに座って、ドライヤーをかけようとすると
バタンとドアが開いて
キサラギさんが顔を覗かせる。
「まだあ?」と言って、私を後ろから抱きしめる。
「か、髪が濡れてるの。」と、言うと、

「ベットルームにドレッサー用意するよ。」
と言いながら、私の髪にドライヤーの風を当てて、乾かし始めた。

「真っ直ぐで、綺麗な髪だ。」と言いながら、私の髪を撫でる。
私は顔を赤くしながら、
髪を撫でても乾かないでしょ。と小さな声で呟いた。

髪が乾いて、キサラギさんはドライヤーを止め、私を抱き上げる。
お姫様抱っこってヤツだ。
私は結構大きいけど、キサラギさんはものすごく背が高いから、
躊躇せずにアッサリ抱き上げ、ベットに運ぶ。

私が慌てて、キサラギさんの首に手を回すと、
「そのまま、掴まってて。」と私をベットに寝かせてからも、
嬉しそうに笑って、くちづけを始めた。

お互いに頭を抱えるようにくちづけする。
自分の鼓動が大きく聞こえる。
身体の奥が熱い。

私達はくちづけしながらバスローブを脱がせあい、
夢中になってお互いを求めあう。

私の甘い喘ぎと、
キサラギさんの、
「愛してる」という囁く声が聞こえる。

結構私は、強引で我儘なこの男が好きだ。

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