乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
「いい香り~。気持ちもふもふ~。」
酔いもまわり、この場が布団のような感覚に襲われ、杏樹は、それに抱きついた。
「気持ち~。……あぁ、……眠い…。」
ものの数秒だった。杏樹は、それに抱きつき、すうすうとら寝息を立てる。
「…えっ!?…まぢかよ…。」
そのフワフワした物体を持って杏樹とぶつかったのは、キリッとした切れ長な瞳にガッチリとした体格、クールな男性だった。
「おい。おい、俺のウサギを離せ。」
何度もその男は杏樹に呼び掛けるが、応答しない杏樹にため息をつく。
彼は、真っ白いもふもふ、フワフワした大きなウサギのぬいぐるみを持っており、それをぎゅっと握り締め、離れない杏樹と、側にあったスーツケースを手に取ると、今来た道を、帰っていく。
「とんだお姫様だな。」
「…う~ん。…もふもふ、…気持ち…。」
むにゃむにゃと寝言を言う杏樹に、ふっと笑う。
「まっ悪いやつじゃなさそう。」
男性は、小さな隠れ家的なレンガの建物に入っていく。
その建物には、ーアトリエ MIYABI ーと示されていた。
酔いもまわり、この場が布団のような感覚に襲われ、杏樹は、それに抱きついた。
「気持ち~。……あぁ、……眠い…。」
ものの数秒だった。杏樹は、それに抱きつき、すうすうとら寝息を立てる。
「…えっ!?…まぢかよ…。」
そのフワフワした物体を持って杏樹とぶつかったのは、キリッとした切れ長な瞳にガッチリとした体格、クールな男性だった。
「おい。おい、俺のウサギを離せ。」
何度もその男は杏樹に呼び掛けるが、応答しない杏樹にため息をつく。
彼は、真っ白いもふもふ、フワフワした大きなウサギのぬいぐるみを持っており、それをぎゅっと握り締め、離れない杏樹と、側にあったスーツケースを手に取ると、今来た道を、帰っていく。
「とんだお姫様だな。」
「…う~ん。…もふもふ、…気持ち…。」
むにゃむにゃと寝言を言う杏樹に、ふっと笑う。
「まっ悪いやつじゃなさそう。」
男性は、小さな隠れ家的なレンガの建物に入っていく。
その建物には、ーアトリエ MIYABI ーと示されていた。