無愛想天使
-ミ-
約束をして教室に行くと、笹本さんはもう来ていて、ここにと自分の前にある椅子を叩きながら、催促してきた。

「あの!今度の…日曜…日はここには…来ない…から」

「そうなの?分かった。でも、僕にわざわざ教えてくれるなんて今までだったらなかったよねぇ?乃々香ちゃんの中で僕の株、急上昇中?!」

何かを察したのか、ふざけて返してくれて、直ぐに笑いながら話し始めた。

ちゃんと話すようになってから、笹本さんの優しさが身に染みて分かる。



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