俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
「杏はさ?小早川君が毎日女子社員に囲まれていてどう思う?」
華ちゃんはまだ続く。
「日常です。安定のモテ振りで羨ましい限りです。朝から群がる姿も、朝から直行で残念がる光景も毎朝の恒例行事のようで安心します」
首を縦に頷きながら、あの毎朝の光景を思い出す。
うん。皆元気だ。
「ふふふ。営業課の名物みたいになってきたわよね。じゃあさ、私達がお昼を一緒に取るように、彼が彼女たちとお昼をとるようになったら?」
「お付き合いもありますし、毎回私達とばかりいられないでしょうね」
「違うわよ。これからずっと、よ」
ずっと……。
それは……ちょっと……
「寂しく……なりますね」
「嫌ではない?」
小早川君が他の女の子と一緒に居る。
群がるように周りに居るだけでなく、行動を共にする?他の女の子と?
私と一緒に居てくれたように?
彼のあの笑顔なら誰でも喜んで着いてくるだろう。
こんな面倒臭い女をわざわざ相手にしなくても彼に従順な女の子はきっといっぱい居る。
「………………嫌…………かも。っ、」