彼女の彼氏が決まるまで

夏音は塚原の方を見れなかった。





「ざけんなよ・・・。」





「ごめん・・・。」




涙を流す夏音にそれ以上強くは言えなかった。





「生きてて良かった。」




手を握る塚原に夏音も手を握り返した。





「何で・・・こんなに早くバレちゃったかな・・。」




夏音が目をつむると、塚原が話し始めた。
渉と夏音が会っていた夜、コンビニ帰りの塚原は夏音の歩き方に違和感を感じ、靴を脱ぐ姿を見ておかしいと気づいた。
そして、今日心配そうに夏音の後を渉が追いかけるのを見て何かあると思った。渉からばあちゃんが・・・と言われ、夏音に電話をかけるとたまたま看護師が電話に。









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