彼女の彼氏が決まるまで
「夏音の事・・頼んだ・・・ぞ。泣かせ・・ん・なよ。まさ・・・!いや・・先生・・・ありがとな。2人と・・も大・・好きだ。」
瞬はそっと目を閉じた。
「おい‼おい‼中川‼‼おい‼瞬、目開けろ・・・」
塚原の声が辺りに響いた。
救急車に乗せられ瞬が先に運ばれた。
別の救急車に乗った塚原とともに夏音と悠も乗った。
救急車の中では誰も一言も発する事はなく、ただ目からは涙が溢れ出していた。
塚原は頭も打っていて左腕を骨折、夏音も念のためで2人とも入院となったが、病院側が気をきかせて個室に2人一緒の入院にしてくれていた。