うっせえよ!





____。



やってしまったと思った時には遅かった。



見知らぬ天井を見つめ、見知らぬ部屋にいる。



それも物凄い悪臭。そして、散乱するゴミ袋。



まさか、夢の島で寝てしまったのかと一瞬思った。しかし、夢の島にはゴミはあっても、こんな天井はない。



上体を起こした。頭がガンガンとする。アイスクライマーのポポとナナから交互に殴られている画が浮かんだ。



もう何日も洗っていない、おそらく一度も洗ったことがないであろうシーツがかけられたベッドから降りた。



「んあぁぁ……。」



背後から猛獣のいびきのような声が聞こえ、恐る恐る振り返ると、そこには確かに猛獣がいた。



上半身裸。なのに、右手にはロレックス・サブマリーナデイト。




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