うっせえよ!





「なあ、さすがに勘弁してくれないか? ここ、寝にくいんだけど……。」



当たり前だ。こんなやつをソファーに寝かせるわけにはいかない。トイレで十分だ。



「せ、せめてタオルケットでもくれないかな? なあ、暑いんだけど。芳香剤の匂いで死にそうなんだけど!」



「死ねばいいと思います。ご遺体はあのゴミ屋敷に埋めておきますから。」



「ンなこと言うなって! ほら、お前の書いた小説。読むって約束しただろ? 朝はあんなにいい感じだったじゃないか! あの幸せの朝はどこに行ったんだ?」



「そうめん湯がいてあげただけ、マシだと思ってください。」



「そんな……これじゃあんまりだろ! 仮にもお前の担当編集だぞ!」



「麻美ちゃんとやらの編集にでもなったらどうです? チェンジってやつですよ。」



「あの子とは何もなかった! メアドも教えてくれなかったんだぞ!?」



「訊いてんじゃないですか!」



私は電気を切った。誠司さんの叫びが廊下の扉を隔てたトイレからいつまでも聴こえてきたが、イヤホンをして無視した。




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