あかすぎる、恋に。


プラスマイナス、ゼロ・・・・。

「彩・・・・・」

そう言うと、彩は「ん?」と言って返してくれる。

「ごめんね・・・・・」


そう謝ると、彩はバッと体を離して強く言った。

それでこそ怒る、ということだろう。


「違うよ、莉雨。私は謝ってほしくないんだよ。
だからこういう時、いう言葉は違うでしょ?」


私はこんな時に言う言葉が、すぐ思い当った。

「・・・・・ありがと、彩」


彩はそう言ってもらって嬉しかったのか、
満面の笑みを浮かべている。

しばらく、私と彩は今まで話さなかった分の
ことを言い合い、今までの深い溝を埋めるように
笑いあった。







< 143 / 194 >

この作品をシェア

pagetop