あかすぎる、恋に。
ゆっくりと遼真の顔が度アップに映って。

ゆっくりと唇から遼真の体温を感じる。

「ん・・・・・・ふ・・・」

真っ赤に染まった夕暮れに、私たちも
染まった。







* * * * * * * * * * *

正式に付き合会うことになった私と遼真。


相変わらず遼真の女子からの人気ぶりには
凄まじいと言っていいほどだけど。

私に対しての扱いは少しずつだけど、優しく
なってくれている。


まだ正式に彼氏になったことが、遼真的には
気恥ずかしいのかぎこちないところもあるけれど。


唄鳥君と莉雨の全面協力も受けて、何かと
順調の毎日。


「なーに、にやついているのかな~?」

莉雨とお弁当を囲んでいると、不意にそう
聞いてくる。

うそ、にやついてたかな?

「頬緩みっぱなしだよ~?」

「う・・・・だってさぁ・・・・」

告白したことでキッパリと諦めたのか、
その顔は清々しくて凛々しさが増したと
男子の間から評判だ。


「はいはい、ノロケ話ならいつでも
聞いてあげるからさ~。」

そう言って茶化す莉雨。
んーっ、もう!!




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