あかすぎる、恋に。

あはは、といって毎朝お母さんが作っている
というお弁当の卵焼きを食べる莉雨。


そんな姿も絵になるな、と私は思う。

「そう言えばさ。」
「ん?」

不意に話を振ってきた莉雨。
なんだろう?

「うちらのクラス、出し物どうする?
全然決まってないじゃん。」

「出し物って・・・・・?」


私がそう尋ねると、莉雨は信じられないものを
見たというような目で私を見てくる。

・・・・・結構傷つくよ、私。

それに気がついたのか、ごめんごめんと
謝ってくる。

「ほら、丁度来月かな?文化祭だよ。
うちらのクラス、何の出し物かさえも決まって
ないんだしさ~。そろそろ決めないと
やばいんだよ。」


そっか、文化祭かぁ~。

でも来月で何も決めてないってやばくない?

そんなへらへら言ってるけど、担当の生徒は
結構せっぱつまってそうだし・・・・。


「まぁ、今日の5時間目は文化祭決めだからさ。
ちゃっちゃと決めちゃおうよ?」


「うん、そうだねっ!!」




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