あかすぎる、恋に。

幸せの日

【彩side】

文化祭当日。

学校はいつもより盛り上がっていて。
もちろん私も、すごく楽しみだった。

だって、演劇はクタクタになるほど練習し
それなりに上達したし。

午後は演劇だから、午前は遊び倒そうと
意気込んでいる。

遼真は午前が仕事だから遊べないけど、莉雨と
一緒に遊ぼうと誘った。


あ、もちろんOKね?

唄鳥君は午後が仕事だけど一緒に回ろうと言うと、
「遼真君に二度と鏡を見れない顔にされちゃうから」
とにっこり微笑んでいたけど、目がマジだった。

・・・・・・深く考えないようにしよう。

「彩ー、聞いてる?」

「あ、ゴメン。・・・・えっと、何?」

全然話聞いてなかったよ。
ゴメンよ。

莉雨は呆れた顔をしたが、すぐ笑顔に戻って、
・・・・・ニヤニヤした顔に戻って言った。

「遼真君と一緒に回れないからといって、
そんな暗い顔をしないでよー!!」


「り、莉雨!!」

けっこう大声で言ったため、周りの客が
こっちに向いてる。

だから、目立ちたくないんだって!!

「はいはい、ちょっといじめすぎたわ。
じゃあ、回りますか。」

「うん!!!」

時間が過ぎるのはあっという間だった。

お化け屋敷は大絶叫。
お手製のジェットコースターはまたも大絶叫。
雑貨屋さんではお揃いのストラップを買って。


とにかくとても充実したんだ。






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