ange~天使が恋した王子様~
「そういえば杏たちって今日はどこに行くの?」
さっきのショボンとしていた棗が嘘のように元気になり、思い出したように聞いてきた。
「……………んー、どこなんだろ」
あの地図の書かれた住所の紙を思い出して言う。
黄ばんだ封筒。
少し色褪せた手紙。
私の持っている謎は解けるのかな…?
「なにそれ、まだ決めてないの?」
苦笑しながら聞いてくる棗。
「んー、決めてるんだけど、どこなのかはわかんないのよ」
「ふーん…………まぁ、それも楽しみかもね」
「うん、まぁ…」
そして、
少しの不安と期待を持って、私たちの自由時間が始まった。