その身は凍る
 男の部屋とその下の部屋以外の角部屋は窓が2つある。



 その2つ目の窓から2階へ続く階段が見えるはずだ。



 男はそんな推測をしながら目的のラーメン屋に逃げるように入っていった。



 妙な汗は止まることななかった。



 あの中年女性の容姿が頭が離れなれず、体を震わせるようにして味噌ラーメンを口に運んでいた。



 時間をかけるようにゆっくりとラーメンを啜り、1時間くらい経って男は店を出た。



 その足取りは重く、警戒するようにアパートへ近づいていった。




 ・・いないな。



 アパートの前に中年女性がいないことを確認すると、男は足音を立てないようにコンクリートの階段を上っていった。
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