私のいとおしい残念な男達


立ち止まったロビーで段々声がハリ上がる

「居ますよ。小夏先輩が行くから喜んで参加して………」


「おい後輩女っ、その居酒屋どこだ?!」


「後輩女って…………だから今から行くとこですよ」

そう言って一緒に歩き出した



「本当に黒木さんって分かりやすいですよね。
もう小夏先輩相手じゃ望みなしじゃないですかぁ………まあいいですけど、私も小夏先輩は大好きだから」


先を急ぐ俺の後ろから
溜め息をつくように、ボソッと聞き取れない呟きをしていた


「なんだ?」

先を急いでいたために、聞き取れなくて聞き直した

「いえ、大丈夫ですよ。こうゆう時は先輩ほとんど飲みませんから」


****
< 134 / 410 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop