私のいとおしい残念な男達
立ち止まったロビーで段々声がハリ上がる
「居ますよ。小夏先輩が行くから喜んで参加して………」
「おい後輩女っ、その居酒屋どこだ?!」
「後輩女って…………だから今から行くとこですよ」
そう言って一緒に歩き出した
「本当に黒木さんって分かりやすいですよね。
もう小夏先輩相手じゃ望みなしじゃないですかぁ………まあいいですけど、私も小夏先輩は大好きだから」
先を急ぐ俺の後ろから
溜め息をつくように、ボソッと聞き取れない呟きをしていた
「なんだ?」
先を急いでいたために、聞き取れなくて聞き直した
「いえ、大丈夫ですよ。こうゆう時は先輩ほとんど飲みませんから」
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